「読書スピードが遅い…」
「読書スピードを速くしたい!」
「読書が遅いながらに何か工夫は?」
本が好き!本をこれからたくさん読みたい!と思っている人の中に、こんな悩みを抱えている方はいませんか?
今回はそんな悩みに答えます!
記事の内容⬇️
- 元速読家と語る、読書が遅いことの本当の意味
- それでも少しは…!読書スピードを速くする方法
- 遅読家の私が読書で工夫していること
これらの内容を
- Twitterの読書紹介アカウントのフォロワー5000人超
- 遅読家ながら年間150冊以上本を読む大学生
の私がお送りします!
元速読家と語る、読書が遅いことの本当の意味
元速読家「もう速読はしない」
結論、読書スピードが遅いことは悪いことではありません。
読書スピードが遅いということは、きちんと読んでいるためである可能性が高いんです。
逆に、近年流行っている「速読」というものは、文学を舐めるように味わい尽くす私からしてみると邪道のような気がします。
いやいや、あんたの意見なんて知らないよ、という方は次の私の経験をお聞きください。
★元速読家の友達が「速読はもうしない」と言った話
私は中学生の頃、本が好きな割に読むのが遅く、とても悩んでいました。
一方で私の友人は、物凄い速読家でした。
私は一ページ2分以上かけて読むのに、友人は30分もあれば一冊の本を読み終えます。
最初は本当に読めているのか疑っていて、本の内容の質問など色々していました。
が、読めているんですよね…本当に30分で…本の内容まできちんと…
それはそれは私は友人は羨ましかった。
そうは言っても自分ではどうやっても速く読めなかったので諦めて遅読家としての読書ライフを送っていましたよ。
そんなこんなで私たちは高校生になりました。
相変らず友人は30分で本を一冊読み、私は5時間もかけて本を一冊読んでいました。
しかしある時、友人が言ったんです。
「時間をかけて本を読んでみた。」「もう速読はしない」
驚愕です。
詳しく話を聞くと、じっくり読みたい本があり、それを時間をかけて読んでみたらしい速読家の友人。
その時、速読の時よりも読み取れること、味わえるもの、そういうものがたくさんあったそう。
それ以降、友人は速読をしなくなりました。
私もその時までは、速読家を羨んでいたのですが、どうやらやはり読みの質は落ちてしまうということですね…
元速読家も言うのだから信憑性ありです。
そういうわけで、読書のスピードが遅いことは、全然悪いことじゃない。
むしろ速読よりも読みの質が高い可能性大です。
遅読家の私、古本屋さんに褒められる
更に、遅読家でもいいじゃ〜ん、と思えたエピソードが。
Twitterで読書の紹介を始めて1年くらい経った頃の話。
読書界隈で生き生きと活動していた私は、古本屋さんに言ったレポートをしたり、行きたい古本屋さんをフォローしたりしていました。
そこである古本屋さんに初めて行った時に、そこの店主さんに、
「Twitterやってるよね?」

「!!!!」
とまあそれだけで「認識されている!」と大喜びだったわけですが…
更に、
「ツイート見ているけど、若いのになかなか表面的でない深い読みをしている」
とお褒めいただきました…!
このことと、前述した元速読家の話から、私は読みの質の高さは、速読では得られないものなのでは…と考えています。
なので、本を読むスピードが遅いことは、全然悪いことじゃないはずです。
それでも少しは…!読書スピードを速くする方法
①ひたすら読む
よく言われるやつです。信憑性なかったんですが以外と本当かもしれないと最近思い始めました。
私は昔から遅読家だったのですが、実はこの頃ツイッターでは、意外と普通の速さじゃないか?と噂(?)なんです。
最近、ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』の読了にかかった時間を発表した時、そう言われました。
ちなみに、1912頁を24.5時間で読了しました。

1頁あたり45秒、確かに、全然遅くない。
流石に読書歴も長いので、普通の速さになってきたのかもです。
なので意外と「とにかく読む」は効果的なのかもしれません。
②あらすじを徹底的に読む
これはぶっちゃけめちゃくちゃ効きます。
読みづらい本であればあるほど、とにかく読む前にあらすじを読み込みます。
なんならネタバレも読みます。
(私はネタバレとかが全然気にならないタイプなのでできることですが)
内容がガッツリ頭に入っていれば意外と読むのが楽になりますよ。
あとは荒技で、本当にどうにもちんたら読んでしまう…という時は最後の1頁を読んでしまうのも手。
大抵「え…どういうこと…」となるので、気になって読むスピードアップします。
(盛大なネタバレを受けることもありますが…)
③期限を作る
ベターです。
学校の課題図書などが以外と速く読めてしまうあれです。
期限に追われてなんとか急ぎながら読めるあれです。
ポイントは、「きちんと読めてないとダメ」な何かのための期限にすることです。
学校の課題、読書会、「今日中に読了ツイートします」と読書垢で宣言する…など。
そうじゃないとテキトーに読んでしまって「速読」的な読みの浅さになってしまうので。
④お金をかける
これ、結構効きます。
どういうことかというと、喫茶店やバーに行って読むのです。
「今日はここまで読むまで喫茶店から帰らないぞ」
と決めてしまう。

そうすると、
「飲み物代がかかっているからせっかくだからちゃんと読もう」
「時間がかかればそれだけ飲み物代が更にかかるから集中して速く読もう」
そう思えて以外と速く読めます。
結構私はこの手を使います。
本読むためにお金かけちゃうぞーお金かけてるんだからちゃんと読もうーという感じ。
遅読家の私が読書で工夫していること
①付箋や線の活用
私は本にびっしり付箋が貼ってあって驚かれることがあるのですが、これ、遅読家の工夫なんです。
遅読家たるもの、同じ本を再読する時の為に一工夫が必要です。
「この本どんな話だったかな?あらすじだけじゃそんなに深く思い出せないし…」
「この本、めっちゃ良いセリフあったよな…どこだっけ…」
そんな時に、速読できる人ならパッと最初から読み返せますが、遅読家はそんなことしていたら日が暮れます。
そこで付箋の登場。
この部分さえ抑えればなんとなく本の内容を追えるな、という部分。
このセリフや言葉はグッときた!感動した!という部分。
それらに付箋を貼っていきます。

更に私はあまりにも良い部分が多いようでしたら線を引いてしまいます。
(これは本を汚したくない人はできませんが…)
そうすると、後から先ほどのように読み返す必要ができた時に、時間を大幅に削減できてしまいます!
更に大事な部分だけすぐに読み返せるので「読みの質」の向上にもGOOD。
そういうわけでこの付箋の活用は速読家以外の全本好きに知ってほしいくらいオススメです。
ちなみに私はガチ勢なのでノートにセリフを抜き出してます⬇️

②読む本を厳選する
これはもう諦めた遅読家が辿っていく道です。
本が大好き。本をたくさん読みたい。でも読むスピードが遅い。
そうなったらもう、とにかく厳選して質の高い本から読んでいくしかありません。
私は基本的に50年以上前の本しか読まないのですが、その理由はここにあったのです。
新しい本の質が悪いとは思いませんが、限られた読書時間、とにかく質の高い本を読みたい。
発行から50年以上経っても名作と言われているのなら、それはもうほぼ間違いなく名作です。
そこを行くしかない。
そういうわけでとにかく名作を効率よく読む為に50年以上前の本を優先的に読んでいます。
厳選の基準は人それぞれなので、何を選ぶかは自由です。
が、遅読家ならば、読む本を読む前から厳選していくのはかなり大事なことだと思います。
是非参考に。
そんな私が厳選し続けて読んできた本の中で、特に良かったものをまとめた記事もありますよ!⬇️
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