【本好き大学生が選ぶ】文学的価値すら感じさせるおすすめ名作エロ漫画15選【超厳選】

  • 2021.05.14
【本好き大学生が選ぶ】文学的価値すら感じさせるおすすめ名作エロ漫画15選【超厳選】

「エロ漫画」はお好きですか?

毎月鬼のような数の「エロ漫画」が出版・配信される昨今。

我々には、数々のエロ漫画の中から自らを《本当に》満足させることのできるエロ漫画を選び抜く能力が求められる

ただ一度読んで、使って(?)、忘れ去る。

そんな「消費するエロ漫画」ではなく、

「ここが私の楽園だ!!!!」

と叫びたくなるような。

何度でも読み返して、何度でも再利用できてしまうような。

そんな「価値のある名作エロ漫画」を。

「本」と「変態」が好きすぎて、「エロ漫画」にまで「文学性」を求めてしまい、

「変態文学」という謎ジャンルの発信でTwitterのフォロワー1万人越え

「オープンエロガールズ」という特集で雑誌に取材も受けた、変態文学大学生が【超厳選】しました。

文学的な名作エロ漫画15選

下に行くほどハードになっております。お気をつけて。

鳴子ハナハル先生『少女マテリアル』

鳴子ハナハル『少女マテリアル』
  • 性癖:背徳、イチャイチャ、複数など
  • 絵:綺麗系、細身、細身貧乳
  • 形式:オムニバス
  • 個人的おすすめ作品:「岬まで」
  • ここが「スゴい!」:奇抜な状況設定、複雑な心理描写

まず、絵がいい。表紙買い不可避。(本当にした)

それもそのはず、この鳴子ハナハル先生、『COMIC快楽天』の表紙作家である。

しかも、中身の絵も全てこの表紙と同じスーパークオリティでお送りされている。

凄すぎる。

「こんなに絵が上手い作家さんなら、あたりまえのイチャラブしかかかないんだろうな〜」

と捻くれた見方しかできない拗らせ変態、読んでみて愕然とする。

登場人物の心情の解像度がえげつない

センター試験国語で平均点がバカ低くなる年の小説ばりに複雑な感情を抱くキャラクターたち。

個人的おすすめ作品の「岬まで」は、何かから逃げてきた男と、田舎の少女の交流を描く話。

あまり多く心のうちを語らない登場人物たちと、割とシリアスな状況。

読み終えて心にシコリが残る感じがたまらない。

「ドラマ的」でない結末が、「ああ〜現実に起きたらこんな感じなんだろうな〜」とリアルで良い

状況設定は奇抜なものが多く、最後まで飽きさせない。

しっかりエロくてガッツリ心に刻まれる。まごうことなき名作エロ漫画。

東山翔先生『ガールラヴ・ダイアリー』

東山翔『ガールラヴ・ダイアリー』
  • 性癖:ロ●(年若き女子)
  • 絵:綺麗系、ロ●貧乳
  • 形式:長編
  • ここが「スゴい!」:設定の面白さ、圧倒的シコリティ

ロ●漫画界で圧倒的人気を誇る東山翔先生。

代表作『Gift』の帯に書かれた

この漫画に出会える可能性が高い、それだけでロリコンは勝ち組。

の言葉はファンの中であまりにも有名。

他の単行本ももちろん全て読んでいるけど、「文学的」というならこれ。

謎のネットワークで、底知れぬ欲望を持った少女たちに接触。その記録としての「ガールラヴ・ダイアリー」。

ネタバレちゃうので多くは言えないが、東山翔先生のエロ漫画は設定がとても面白い。

今回も初っ端から「どっひゃー!」とたまげる設定がありましたよ…

さらにそのシコリティの高さ。

最高品質の画力で描かれる美少女と、その多種多様な欲望の形…

絶対に性癖にばっちしくるシチュエーションが見つかる。

そして何より、この作品、『ロリータ』を書いた作家・ナボコフへの親しみが示されている…!

そんなこんなで呆気なく文学好きホイホイされてしまった変態でした。

千野ナイフ先生『夜姫』

千之ナイフ『夜姫』
  • 性癖:ロ●、妖魔、幻想
  • 絵:萌え系、ロ●貧乳
  • 形式:オムニバス
  • ここが「スゴい!」:濃密なエロスが詰まった画集のような美しさ

80年代ロ●コンブームを担ってきた大先生のうちの一人、千之ナイフ先生。

千之先生の作品の中では、新しめの作品と少し画風の違うこの『夜姫』。

エロマンガ・スタディーズ』などの本を書いている批評家の永山薫さんが、『エロマンガベスト100』という本で七〇・八○年代必読エロマンガとして挙げていて知った。

千之先生のエロマンガは、ほとんど美少女だけで世界が彩られていて、「この世に存在しない」ような幻想的な美しさを持つ。

他にも何作か先生の本は読んだが、この『夜姫』の美しさは別格だ。

人形のような美少女たちが、言葉数少なくじっと責め苦に耐える姿が、何とも現実離れした妖気を放つ。

責め苦を与える側、男の側はほとんど姿を露さないのも「現実離れ」の要因だ。

「お父様」がおとぼけ「ガイコツ」の姿で登場した時なんか、その徹底した美少女信仰のようなものに感動すらした…

何だか眺めているだけで、恍惚とするような幻想世界にトリップできちゃう。

そんな不思議な、「エロ漫画」と呼ぶのも恐れ多いような高貴な名作漫画。

海明寺裕先生『K9』

  • 性癖:調教、犬
  • 絵:リアルな標準体型
  • 形式:長編
  • ここが「スゴい!」:直接的な性交描写なしで魅せる究極のSM

個人的エロマンガベスト2のうちの一つ。

「調教」「犬」の言葉にピンときた人は問答無用で読むべき一冊。

初めて読んだ時、震えた。

「調教」の要素を含むエロ漫画は、自分の性癖ゆえに死ぬほど読んできた。

でも、このジャンル、高確率で、「違う違う、そうじゃない〜」となってしまうような設定の甘さを孕んでいる。

「そんな弱い脅迫材料じゃここまで堕ちれないよ…」

と、全「ワガママのM」たちが嘆いていた。ワガママなので。

それでも仕方なく折り合いをつけて読んでいた中、この作品に出会ってしまった。

強気で知的な女教師のパソコンに、ある朝おかしなメールが届く。

そこからがこの漫画の面白いところで、この後、メールの主(=責め手)は一度も登場しない。

すなわち、直接の性交描写はない

にもかかわらず、今まで読んだどの作品よりも、しっかり「SM」なのだ。

巧妙なメールでの段階的な調教に、頭では抵抗しながらも屈服していく主人公。

このバランスがめちゃくちゃに良い…

丁寧に、じっくりと、時間をかけて、主人公は「K9(=犬)」に仕上げられていく。

調教の内容も「それ!それなんです!よくぞわかってくれました!」というものばかり。

個人的には【「漢字」禁止 ぜんぶ「ひらがな」で書くこと】という命令が好きすぎる。

知性という人間性を剥奪される様が本当に素晴らしい。

激しい「エロ絵」で興奮を煽るのではなく、妄想スイッチを全部オンにしてしまうような言葉とシチュエーションで魅せる究極のSM。

何度も何度も読んでいる、運命のエロ漫画。

ちなみに、Kindle Unlimitedの読み放題対象作品なのでそちらも。

町田ひらく先生『卒業式は裸で』

町田ひらく『卒業式は裸で』
  • 性癖:ロ●、家庭教師
  • 絵:リアル系、ロ●貧乳
  • 形式:長編
  • ここが「スゴい!」:知的なやりとり、詩的な思想

ファンの多数が女性という、不思議な魅力を持つ町田ひらく先生の代表作

タイトルからもう文学的なにおいがぷんぷんする。

ここまで読んでくれた人はもうわかると思うのだけど、私はロ●漫画が好きだ。

自分の癖っていうのもあるけど、実現不可能な妄想を抱く人は、表現力において何か独特の魅力がある。

そんなロ●漫画偏愛家の私の個人的意見だが、ロ●漫画において、「リアルさ」というのはあまり重視されないように思う。

どうせ実現しないし、だったら夢を見よう!という方針なのか…

そういうのも大好きなのだけど、この漫画は「リアルさ」のある貴重なロ●漫画だ。

もし、現実に少女との関係を築くことができたとしたら…

この作品の少女たちは皆、難関私立学校を目指す頭脳明晰な子たちだ。

実績バリバリの有名家庭教師は、そんな少女たちに酷いことをしながら、彼女たちの知性に語りかける。

それによって少女たちと男の禁忌の関係は、妙な現実味を帯びてくる。

「くうう…変態のくせになんて詩的なんだ…」と謎に悔しさが込み上げてくるような主人公の思想・言動も良い。

読めばすぐに、カルト的人気を誇る理由がわかってしまう、恐ろしい作品。

ハッチ先生『せいちょうき』

ハッチ『せいちょうき』
  • 性癖:ロ●、外道
  • 絵:萌え系、ロ●貧乳
  • 形式:長編「沼」+数話
  • 個人的おすすめ作品:「沼」
  • ここが「スゴい!」:「沼」の鳥肌ものの結末

ハッチ先生はスゴい。

萌え萌えぷにぷに可愛い絵柄で紡がれる、病的な人間のヤバい世界。

この後の記事に出てくるあからさまな「鬼畜モノ」とは別のヤバさがそこにある。

「普通に生きているように見える人」の抱える、「ロ●コン」という不治の病。

問題連作「沼」は、その不治の病を抱えた人間の闇を詰め込んだような作品だ

《過去を捨て、娘たちと幸せに過ごす主人公の元に、かつての悪友が現れ平穏な日々が崩れていく…》

という絶対に「終了〜〜〜」な展開に、「やれ!やれ!もっとやれ!」とテンション上がって読み進めていた変態。

しかし、ラスト数ページ、あまりの「闇」にさすがに戦慄

鳥肌を立てながら「先生〜!一生ついていきます〜〜!」などと思ってしまった…

ヤバい世界で、まんまるおメメにほっぺたぷにぷに少女たちの無力と無垢が際立つのも見所。

ちなみにハッチ先生の「多干渉」っていう作品は、普通に感動して大号泣したので「沼」読了後の癒しにどうぞ…

クジラックス先生『〇〇ともだち』

クジラックス『○○とぼくらの。』
  • 性癖:ロ●
  • 絵:萌え系、ロ●貧乳
  • 形式:長編「ろ○ともだち」+数作品
  • 個人的おすすめ作品:「ろ○ともだち」
  • ここが「スゴい!」:泥だらけの青春に大号泣

さて、この辺から甚だしく人の道を外れた作品になっていきます。

現実と虚構の区別がつかない方は帰ってね!

いまやロ●コンじゃない人でも知っている人も多いほど有名なクジラックス先生。

私が初めて買った「エロ本」はクジラックス先生の『がいがあかうんたあ』なのでとても思い入れがある。

それからほとんど全ての先生の本を、同人誌・単行本問わず購入している。

その中でもこの「●●ともだち」は、エロ漫画で初めて涙を流した衝撃作

「え…エロ漫画…です…よね…?」となってしまった。

あまりにも物凄い話すぎて、エロ漫画好きじゃない友達に

「これ…エロ漫画なんだけど内容良すぎるから読んでみて…」

とおそるおそる勧めてめちゃくちゃ引かれるなどした。

大学に馴染めず微妙な生活を送っていた主人公が、ロ●コン仲間と出会い、甚だしく人の道を外れていくという話。

エゴイスティックで最低で、誰がみても腐った青春と友情の物語なのだけど、本当の青春なんてこんなもの。

全然輝かしいものじゃないんだけど、当人からしたら宝物なんだよな、と思い、当時の親友と大号泣していた。

なんとサブ垢でのレビューツイートが、クジラックス先生本人からのRTもいただき、かなり伸びた…感謝。

涙なしには読めない名作。いや、めちゃくちゃ外道なんだけどね。

心島咲先生『いたいけな鳴動』

心島咲『いたいけな鳴動』
  • 性癖:ロ●、いじめ、虐●、ホラー
  • 絵:リアル系、ロ●貧乳
  • 形式:長編「叢」+数作品
  • 個人的おすすめ作品:「叢」
  • ここが「スゴい!」:まとわりつくような陰鬱な世界観

『いたいけな鳴動』の表紙はあまりにも過激なので、「叢」の扉絵を。

しかしこの先生の、扉絵とタイトルの先生は、最後に登場する早見純先生と並んで「刺さる」。

この「叢」の扉絵も、深い陰影の中で、虚な眼差しの少女。「叢」というタイトルもめちゃくちゃに良い。

お下劣なタイトルも面白くていいけど、こういう象徴的な感じが一番来る。

もう並んでいる字で察してもらえると思うのですが、この作品は最も「感動」とかけ離れた位置に存在する。

この本、実はジャケ買いで、心島咲先生の世界観に魅せられて、その後、無事次々と単行本を購入するに至るという…

病んだ田舎の街で、少女が町中の男たちの慰み者になる、という話なのだけど、まず、少女の静かさが印象的。

激しく抵抗するわけでも、恨みを募らせるわけでもなく、ただ静かな眼差しで佇んでいる。

そして、この物語の全ての頁からも、「病んだ田舎街」の雰囲気が漂っているのが凄い。

どの頁にも等しく、その陰鬱な空気がまとわりつくように…

何かに憑かれている…?

と思ったところにホラー要素もあるものだから、さらに最高に好きになってしまった…

緑のルーペ先生『ガーデン』

緑のルーペ『ガーデン』
  • 性癖:父娘、複数、ロ●など
  • 絵:萌え系、細身、細身巨乳、ロ●貧乳
  • 形式:長編(2巻もあり)
  • ここが「スゴい!」:誰しもが持つ「孤独感」に焦点を当てた展開

前述した『エロマンガベスト100』で二度も登場した作品。

娘を愛した父が、禁断の恋の許される「愛の理想郷」を作るために動き出す…という話。

この手の展開は、下手に扱うとチープになりがちだが、この『ガーデン』は全くそんなことにはならない。

「愛の理想郷」の住人として相応しい人物に一人ずつ焦点を当てたストーリーが展開される。

一見すると、「ごく普通」の家庭で育った「普通」の人物たち。

緑のルーペ先生は、そんな「普通」に存在する人々の心に潜む「孤独」を暴く。

嫌なことがあったら逃げてしまいたい。

満たされない思いを抱えて生きるくらいなら、好意を持ってくれる人に身を委ねてしまいたい。

そんな、誰もが抱える、喪黒福造が言うところの「ココロの隙間」を、恥ずかしいほどに描いている。

あと、純粋にメインヒロインが可愛すぎる。クーデレの極みみたいな可愛さの塊の生き物。

興奮すると鼻血出るって設定、激アツすぎる。

いかれた父親の歪んだ愛情に応じる娘は、歪んでいるのか、はたまた純粋なのか。

数十年後、古典傑作エロ漫画として崇められること間違いなしな2000年台の名作。

平田のりお先生『義娘』

平田のりお『義娘』
  • 性癖:父娘、ロ●
  • 絵:リアル系、ロ●貧乳
  • 形式:オムニバス
  • 個人的おすすめ作品:「麻由子」
  • ここが「スゴい!」:少女の孕む狂気という魅力

これは震えたエロ漫画。

「義理の娘を堕とす父の業!」と表紙には書いてあるけれど、これは逆に「父」よりも「少女」に焦点をあてた作品、と私は考える。

昔の有名なギャルゲー『狂った果実』のキャッチコピー、【少女は狂ったぐらいが気持ちいい】

このキャッチコピーはそのゲームをプレイしていない層にまで浸透している、いわば「真理」めいたもので、

このエロ漫画は、その「真理」めいたキャッチコピーを彷彿させる。

美少女に「キャハハハハ!!」なんて言わせて、猟奇的なことをさせていれば、サブカル女子に「狂ってる〜」なんて人気が出る。

そんな時代だけれど、「狂気」ってそんな分かりやすいものなのか?

と少し疑問だった私をガツンと目覚めさせてくれる衝撃作。

静かに狂うということの官能。妖気。

「狂う」ということは、それを見た者に「一緒に狂ってしまいたい」と思わせる力なのかもしれない。

「麻由子」は、静かに狂っていて、その妖気・魅力に抗うことのできる人間なんて、おそらくこの世には存在しない。

それほどまでに「麻由子」の官能は強烈で、人生を賭しても身を埋める価値がある。

「ゾクっとする漫画」が、この世に存在するんだ、と人生で初めて思った。

毛野楊太郎先生『Oh!My DOG』

毛野楊太郎『Oh!My DOG』
  • 性癖:主従、犬、人体改造
  • 絵:細身
  • 形式:長編「犬嫌い」+数作品
  • 個人的おすすめ作品:「犬嫌い」
  • ここが「スゴい!」:「犬」としての幸福

まごうことなき、私の人生ナンバーワンのエロ漫画。

そんじょそこらの主従漫画をなぎ倒す「ガチ犬」エロ漫画の傑作。

本物の「犬」が絶滅、人間の記憶や知性を消されて犬化させられる世界の話。

人間の尊厳を捨てること。それは別に「不幸」なことではないのかもしれない

《天国》への憧れとは人間が人間ではありたくないという強い願いなのである

とミラン・クンデラの名著『存在の耐えられない軽さ』に出てくるが、この漫画を読んでいると本当にそう思う。

人間の「自尊心」や「羞恥心」が、悲劇を産む。

何も理解できない「犬」ならば、愛されることだけを知る「犬」ならば、何も恐れることもない…

もしも「人間性」が必要ならば、それは「恥辱の喜び」を知るためだけなのではないのか…

とすら思わされる。

冗談抜きに、この漫画に出会ってからわずか半年ほどで、100回は読んだ

「犬」になれる日はいつやってくるのだろう…

そう夢見ながら、今日もまた、この漫画を読む。

いトう先生『鬼姦獣』

いトう『鬼姦獣』
  • 性癖:鬼畜、尻
  • 絵:萌え系、貧乳多め
  • 形式:オムニバス
  • 個人的おすすめ作品:「役割」
  • ここが「スゴい!」:短編なのにいちいち考察が鋭すぎる

またも表紙が過激すぎたので、一話目から画像を拝借。

萌え絵なのに圧倒的な絶望を突きつけてくる鬼畜作家・いトう先生の単行本。

かつて私はこう思っていた…

「短編エロ漫画は、消費されるためだけのものだ」

今回の記事でも、ほとんどが長編・連作のものとなっている。

しかし、いトう先生は違う。

短編の中で、的確に、鋭く、人間の心理をついてくる。

特に個人的オススメの「役割」がそうである。

「人には皆、役割がある」という思想のもと、自分の屈辱的な身分に折り合いをつける少女の話だ。

そこまでなら、まあ、なくもない設定なのだが、それだけでは終わらない。

社会的な役割、隠された役割…「役割」を与えられるというある種の束縛に喜びを感じる人間の性を描かれている。

「鬼畜」と呼ばれるジャンル。

その極限の状況が暴き出す人間の本質を探り、「鬼畜」の魅力を最大限に引き出す作品集。

オイスター先生『悪徳乃榮』

  • 性癖:鬼畜、人格崩壊
  • 絵:萌え系
  • 形式:オムニバス
  • 個人的おすすめ作品:「暗澹」
  • ここが「スゴい!」:完璧な扉絵、人間を辞める愉悦

見てよこの完璧な扉絵を。

写真にする、「えっちな落書き」って、どうしてこうも背徳的なのだろう。

かつて私は、「鬼畜系」は、ブヒブヒ言いながら快楽堕ちする下品な女がいるだけの世界、と思っていた。

しかし、この「暗澹」という作品に出会って思い知る。

「鬼畜」というジャンルの本当の価値を。

人間の理性は高尚だ。しかし、それだけに厄介だ。

その煩わしさは、この世に類稀なるもので、その「人間性」を捨てた時に訪れる快楽にこそ、我々人類は憧れてきた

そう思わせるほど、この作品には魔力が宿っていた。

さらに、『啓治』という作品。

「神サマなんていないって」

「神サマを人が作るんだったら」

「地獄も人が作るんだ」

という究極名台詞がヤバすぎた。

神なき日本人の最終形態鬼畜エロ漫画、ぜひご堪能あれ。

カワディMAX先生『少女〇〇スクール』

カワディMAX『少女●●スクール』
  • 性癖:虐●、鬼畜、ロ●
  • 絵:萌え系、ロ●貧乳
  • 形式:オムニバス
  • 個人的おすすめ作品:「コロちゃん」
  • ここが「スゴい!」:多種多様な絶望の演出

オタクはみな知っているだろう。

やったねたえちゃん!家族が増えたよ!

という呪文を。

そのあまりの絶望的な内容に一躍有名になったこの「コロちゃん」という作品。

しかしこの漫画、単なる絶望漫画ではない。

その絶望の見せ方こそ、スゴいのだ

この物語、実は最初は色の話で始まる。

たえちゃんの見ている世界が、様々な色で表現される。

口紅のあか」「傘のくろ」「世界のはいいろ」

そして、母に捨てられたたえちゃんの絶望は、愛するぬいぐるみである「コロちゃん」によって表現される。

子供の世界としての象徴である「コロちゃん」は、絶望をより濃く読者に示すための機関となる。

たえちゃんの絶望的状況が、この可愛らしい「コロちゃん」人形によって伝わることで恐ろしいほど心を抉る。

胸糞好きの私でも、「もうやめて…」と目を背けたくなるほどの絶望が、そこにある。

早見純先生『あどけない迷宮』

早見純『あどけない迷宮』
  • 性癖:鬼畜、リョナ
  • 絵:劇画
  • 形式:オムニバス
  • 個人的おすすめ作品:「47kgの荷物」
  • ここが「スゴい!」:扉絵×タイトルのセンス、性への深い考察

早見純先生の紹介文に、どんなことが書かれているか、皆さんはご存知ですか?

人間のあらゆる行為のうち最も恥ずかしくないこと、それが性行為

ですよ。やばくない?

とにかく読むと脳汁が噴き出す、カルト的人気が爆発しまくっている早見純先生。

「倫理」「道徳」だけは、アンインストールしてないと楽しめないので要注意!

とにかく早見純先生は扉絵とタイトルのセンスが好きで好きでしょうがない

今回は特に好きなタイトルがたくさん詰まっている作品集を選んだ。

特に好きなのは、「47kgの荷物」と、「15分でABC」。

他にも別の単行本に含まれる「夜の身体検査」「美しき屈折」とか。

内容は、イチャラブなんて死んでも望んじゃダメ

肉としての人間。そういうのにチューニング合わせる感じで。

説明なんてするのが野暮な話ばかりだから、みんな好きに読み解くといいと思う。

終わりに

あ〜〜〜〜ついに書き終えた〜〜〜〜〜(正直)

文学好きとして、たとえエロ漫画であろうと、文学的なものは見逃せない

というか、「文学的なエロ漫画」なんてこの世に存在しないと思っていた分、初めて出会ってしまった時は衝撃で。

そこからリサーチにリサーチを重ね、とにかく「文学性」にこだわってエロ漫画を厳選しながら読んできた

蓄積されてきた私の「文学的なエロ漫画」への熱が、解放されすぎてしまった。

めちゃくちゃ時間はかかったけど(約丸一日)、それくらい本気で推してるエロ漫画、

それを約1万人のフォロワーと、「エロ漫画 名作」で調べた変態たちに捧げられると思うと本望です。

多分しっかり読んでくれた人はわかると思うのだけど、そんじょそこらのエロ漫画オススメ記事では決して出会うことのできない

かなりディープなエロ漫画だけが載っている記事になっていると思う。

是非是非!読んでみてね!

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