読書好きならば一度は誰もが考えたことがあるであろう「読書ノート」。
「あの本、結構前に読んだけど内容忘れたなあ…」
「本をせっかく読むんだから何か自分の為にならないかなあ…?」
「あの本のあの感動したフレーズ、なんだっけ…」
みたいな読書家の日常的な悩みを一挙に解決してしまうのがこの「読書ノート」。
今回は、高校1年生で誰に言われるともなく読書ノートを書きはじめ、
失敗と工夫を重ねながらも大学生の今まで約8年間継続。
教授の言葉によってその読書ノートの有用性を確信し、
約6000人のフォロワーを抱えるTwitterの読書アカウントに活かしている私の
具体的な読書記録ノートの書き方を紹介します。
どうせ読書ノート書くなら、より効果的な読書ノートを!
【超図解】読書記録ノートの書き方
注意⚠︎時間をかけすぎない
先に言います。
読書ノート作りの注意点は、時間をかけすぎないことです。
最初は楽しくて凝って作ったりするのですが、あまり凝りすぎると途中で辛くなります。
そして続かなくなってしまいます。
せっかく色んな効果を期待して読書ノートをつけはじめるのに、続かなければ意味がないですよね。
なので私は、極限までシンプルに、素早く読書ノートを作っています。
色々凝るのも楽しいんですが、私のように飽き性の方は時間をかけすぎないのがオススメです!
それでは早速、8年間の集大成をどうぞ!
書く内容
- 題名、作者、(訳者)、(出版)
- 好きな箇所の【抜き出し】
- 感想
これが私の読書ノート最終形態です。
これは最新版で、字が汚すぎ&抜き出したい箇所多すぎゆえに電子化したものですが、ずっと紙派でした。
題名、作者、外国のものなら訳者、気に入った部分の【抜き出し】、そして感想(赤)。
出版はあった方がいいんでしょうが…
前述の通り、私はとにかく読書ノート作りを素早く終わらせたいので省いてしまいます。
あらすじも同じ理由と、検索すれば出る、という理由で省いてます…
個人的な超重要ポイントが、好きな箇所の【抜き出し】です。
詳しくは後述ですが、私の大学のゼミの先生曰く「良い文章の【抜き出し】をすることは大事なこと」。
私個人の経験としても、【抜き出し】は大事。
1年目の読書ノートは、【抜き出し】は書かずに、感想をたくさん書いていたのですが…
読み返すと全然内容思い出せないんですよね、意外と。

⬆︎実際のもの。読み返しても意味不明。そして8年前の稚拙な感想が恥ずかしい。
あらすじよりも踏み込んだ、自分の好きな部分の【抜き出し】があると、案外あらすじがなくても内容って思い出せます。
感想はいつの頃からかこの書き込みスタイルになりました。

めんどくさい人向けです。
もっとガッツリ書いてるのもあるのですが、恥ずかしいので割愛。
皆さんももっとガッツリ書いてみてください。
目次を作るのがおすすめ
これは三代目読書ノートから導入しました。

目次、何かとめちゃくちゃ便利です。
読書ノートが増えてくると、「あの本のあのフレーズなんだっけ…」がやりにくくなります。
そんな時にあると便利。
更に、自分がどんな本を読んできたかを一覧で見れるのも便利。
「好きな本なに?」と言われて困った経験ありませんか?
あの「読んできた本なんていっぱいありすぎて咄嗟に出てこない」みたいな状態に対応できます。
ちなみに今はiPhoneのメモ帳アプリで読書ノートを作っているので、勝手に目次っぽくなってます。

更に検索機能があるので死ぬほど便利。
作者で検索できちゃったりもする。
実際に失敗して分かったノート選びの注意点
ノート選び、かなり大事です。
なので、私のノートの変遷とともにお伝えします。
まず一代目ノート。普通のノートに書いてました。
ダメポイント:薄いのですぐなくなる
可もなく不可もなく、なのですが、薄いのですぐなくなってしまい、読書ノートの冊数が増えて邪魔。
あとなんか見た目が普通すぎて特別感がない。
とか何とか言いながら2冊くらいはこれで作ってました。
二代目ノート。ちょっとオシャレに金具のリングノートにしました。が、これが最悪。
ダメポイント:金具が壊れてバラバラになる
読書ノートたるもの、ずっと後にも残しておきたい。
しかし、金具のリングの隙間から一枚紙がはみ出したのをきっかけにどんどんバラバラに。
更に持ち運びでリングが歪み、もっとバラバラに。
全然いつまでも残しておける状況じゃない。
使い切ることができませんでした。
三代目ノート。ここでノート選びは落ち着きました。
ポイントは、「リング部分に隙間がない」ことです。
しかも、柔らかくて潰れる仕様なので書くときも邪魔にならない。
結構気に入っていて、途中で【抜き出し】を打ち込みに変えてからも、
感想やイラストを入れるのに手書きが良かったので、打ち込みを貼り付けて使ってました。
iPadを買わなければこのノートをずっと使ってたはずです。
なので、紙の読書ノートを作りたいならこの、リングがプラスチックのノートがおすすめ。
その条件では、KOKUYOのソフトリングノートが安くて見た目もシュッとしてて枚数も多くて使ってました。
現在。
iPadはApple Pencilで手書きで感想を書き込めるので、手書きで感想をかきたかった私も電子化してみました。
検索できるのが最強に便利だし、大満足。
Apple PencilとiPad持ってる人や、手書きじゃなくて良いって人はこういうメモ帳アプリで良いと思います。
でも紙のものも大事に取ってあります。
【抜き出す】ことの意義を教授が教えてくれた話
前述もしましたが、読書ノートでは【抜き出し】がキモです。
高校生の頃、村上龍先生の『フィジーの小人』の中に出てくる詩を読んで酷く感動しました。
貧乏で本を買うお金もなかった私は、当時図書館の本を借りて読んでいました。
『フィジーの小人』の詩をいつでも読み直したい。でも本は返さなきゃいけない。
結果、そっくりそのまんま、【抜き出す】ことにしたのです。
そのまま活字中毒の私はそれが癖になり、毎回読書ノートに【抜き出し】を書いていました。
これが思いがけなく効果的なことだったんです。
大学3年生、私はゼミに入ります。
ゼミの毎週の課題は、本を読み、その本の重要だと思う箇所をパソコンで打ち込んでくること。
その打ち込みの量が半端じゃない、ということで「自然とブラインドタッチができるようになる」と言われているほどでした。
(ちなみに、無事ブラインドタッチできるようになりました…)
ゼミの初回で、先生は言いました。
おそらく、何故そんな不毛なことを…と頭の中で思っているであろうゼミ生を想定して。
「【抜き出し】は重要。「良質な文章」っていうのを自分で打ちこんで触れることが、これから文章を自分で書くうえでとても役に立つ。」
大体こんな感じのことを言ってました。
もちろん、これから卒論やら何やらたくさんものを書かないといけない学生向けの言葉なのでしょう。
が、ものを書く、とまではいかなくても、誰だって自分の言葉で表現しなければいけない場面はたくさんありますよね。
きっとそういう時にも、「良質な文章」というものを【抜き出す】=自分で触れることが、役に立つはず。
更に、自分としても、感想だけの読書ノートよりもはるかに頭に残るのでずっと続けています。
とにかく、私の読書ノートはとても「効果的」であった、とその時確信したのです。
是非、試してみてください!
【まとめ】忘れる読書ノート、忘れない読書ノートの差
読書ノート、多くの人はやはり、備忘録的な意味ではじめるのかな、と思います。
今までのまとめと、追加で更に私がやっている忘れにくい読書ノートのポイントはこれです。
- 自分の意見が入っている
- 【抜き出し】がある
- 主人公の名前が入った文を【抜き出す】
- 楽しく読み返す
主人公の名前は、個人的にその本への親近感アップするので更に忘れなくなって良い感じです。
Twitterで川端康成『みずうみ』を読んでいるのを呟いた時、「銀平ちゃん(主人公の名前)!」とコメントが来たのが印象的。
なかなか記憶に残りますよ!
あとは、もちろん、せっかく作った読書ノートですから、定期的に読み返しましょう!
あとは、これは読書ノートから少しずれますが、Twitterの読書アカウントも備忘録的な意味ではじめる人が多いです。
読書アカウントについて詳しく知りたい方はこちら⬇️
それでは素敵な読書記録ノートを皆さん作りましょう!